何を綴っていこうか考えてましたが、読者を基本的にIPを考えているM34生と想定して書きます。しかもアプライ直前に情報収集している方が一気に読む用に。去年の僕がそうであったように、リアルなIP情報ってわりと少なくて収集に苦労します。これが彼らの何かの助けになればと、そしてこのMADな街とIEに少しでも興味を持っていただければと願いつつ筆を進めることにします。
ただ、最初に断っておきますが、勉学の情報はとっても少なくなるんじゃないかなと思います、笑。ハウジングを含め、MADでサバイブしていくための情報を徒然に書いていくので、興味のあるところを適宜取捨選択してななめ読んでくれればと思います。M33へのネタ提供、自分用の備忘録も含みますので、雑文になるかもですが、ご容赦あれ。
というわけで、¡Vamos!
8月8日 晴れ
最初にサマリー。詳しくは本文で。
・8月マドリッドの日没は21:00頃。19:00とかだとまだまだ暑い。
・スペインの街では英語はまず通じない。通じるのは特殊な場所のみ。
・8月のスペインはバケーションシーズン。閉めている店も多く、街にいるのは観光客。
街が通常に戻るのは、9月第2週頃から。
・食べ物は(他のEU国に比して)安い。MADは他のスペインの都市(例えばバルセロナ)に比しても安いようだ。
以下本文
19:30ほぼ定刻でマドリッド着。気温32℃、ようやく陽が傾きだした頃。
シェンゲン加盟国なので経由地のスイスにて入国審査受けたが、質問は「you 何しにスペイン?ーstudy」「いつまでいる?ーDecember」の2問で、僕の発語はたった2語であっさりスタンプ。思い起こせば出国時、日本のチェックインカウンターで「ん?あなたは90日以上ビザなしで滞在しようとしてる?それできないの知ってます、よね?途中に海外旅行するつもりだから大丈夫だ?そのチケットも持ってないのに?向こうの厳しい係官がそう簡単に入国認めるとは思えませんよ。あなた英語でちゃんと説明できますか?スイスは入国審査厳しいですよ、せいぜいがんばってくださいね」と侮辱にも近い脅しを受けていたので別室も覚悟で臨んだのに、ゆ・る・い〜〜〜。ビザについては全くの不問で、おいおい大丈夫か?と逆にこっちが心配になるくらい。ま、出るときに本当に90日オーバーだと以後シェンゲン国への入国ができないか極端に制限されることを肝に銘じて、いろんな国をたくさん旅したいと思います!
今回のフライトでまたいいかんじに凹んだrimowaを回収し、ターミナル3からメトロに乗ってスペイン広場へ。メトロの10回分の回数券を自販機にてカードで購入。空港からだと€1加算されるので、€9.3+1。この時点でまだインターネットができず、結局滞在先のストリートの探し出せないまま現地に到着。結局地上に出てからたまたま突っ立ていたレッカー屋のおっちゃんに訊いたらあっさり分かったんだが、ここでわかったことは、一般のスペイン人はほぼ全くと言っていいほど英語が話せないこと。イタリアもそうだが、とても日本と状況が似ている。最近の日本の方がまだましか。彼らには話す気すらない。
そんなこんなで地図を片手に歩いていると、今度はなぜか親切なおねーさんが助けてくれて、宿に電話までしてくれた。彼女は英語がちょっとできるらしいので、それで助けてくれたみたい。もはや自力で行けそうだったが、感謝です。スペインガールやさしいっす。
なんやかんやで一緒に建物の前まで来てくれたんだが、今までスイスエアーのスッチーとか同乗の女の子とか、やたらめったらかわいい子に目が慣れてしまっていて、あの時、あの親切な女性に反応できなかった。不甲斐ない。猛省を期す。
現在カウント1ストライク2ボール。次が打ち頃だね。ちなみに道すがらにあったcafeはJamaicaと書いてありましたが、ハマイカと読みます。ハマイカと言われて「浜烏賊」を想像してしまった僕はまだ、スペイン語が身についてないです。
それにしても、スイスエアーのビジネスクラスさいこーやった。スッチーがめちゃかわいくてしかも優秀。食事もオテル・ドゥ・ミクニの三國清三プロデュースでめっちゃうまい!ワインも充実してて、これならしげるちゃんもにこにこなんじゃないかと。
機内のビデオオンデマンドにmy music brainというドキュメンタリーがあり、ニューロサイエンティストがスティングなど音楽家の脳を調べ、音楽がもたらす身体への影響を探求していた。基本的に人間は快楽を追求して、音楽によって体が勝手に動くことはemotionとmovementとが相互補完関係であることを示唆しているという、とても興味深い内容だった。
宿にて荷物を降ろし、早速街をふらついてみた。スペイン広場からグランヴィア、プエルタデルソル、オペラのあたりをほっつき歩いてみた第一印象は、マドリッドは限りなく都会。just a 首都 of a 先進国。東京と同じ。今日はザ・観光地なところだけだったのでこのような印象なのかもしれない。
マドリッドの女性は極端に可愛い人がちらほらいるが、平均値は低めかと。メトロにはヤッピーな人はあまり乗っていない。 乗った時間帯のせいかもしれないが、 みんないわゆる普通の一般市民な印象だった。これは今後更に観察していこうと思います。
8月はバケーションシーズンだからなのか、月曜日にもかかわらず街は賑わっていた。街を脱出しているマドリッドっ子に代わって、地方から来ている観光客らしきスペイン人&南米人でごった返していた。あれ?スペインて経済やばいんじゃなかったけ?こんなに危機感なくていいのか?というくらいの人通りと街の明るさ。ただ、全然裏ぶれていない通りにも娼婦が隊列を組んでいる場所があったり、ソルの広場ではおそらくunemployedかfiredの人たちが集まって集会を開いておりちょっと異臭もして、さながら歌舞伎町のコマ劇前広場のような雰囲気だった。ピアスとかタトゥーとか変な髪型の方たちが大勢いらっしゃって、僕もその一人。
地下鉄に乗ったり街を歩いていて感じたのは、誰も僕のことを珍しがらないということ。知らない街に行くと僕はわりとじろじろ見られる方なんだが、ここマドリッドではほとんどスルーだった。僕の風体が良くも悪くもアウトスタンドしない。これはこれから会うインターナショナルMBAキャンディデイトたちの世界でもそうなのかは今後の興味の対象。
世の中ダイバーシティが必要よね、と個人的には思います。でもマドリッドでは(少なくともストリートでは)僕は全然ダイバーシファイドじゃないことが印象的だった。
機内食が充実していたので、全然お腹が空いていないがせっかく到着記念なのでハモン・セラーノを頬張ることに。何件かリサーチして、一番ローカルなかんじのところをチョイス。一本路地に入ると観光客がほぼいないので、そんなかんじで店を見つけた。目抜き通りにはスペイン人が多いがその人達もただの観光客だったりするので、目抜き通りの店はいくら客が入っていてもあてにならないことが多い。高くてまずい。僕が選んだ店は、とりあえず英語は通じないので、写真を見ながら身振り手振りでオーダー。ちょう楽しい。たまたまいた先客のギリシャ人(ここでは便宜上ゾルバと呼ぶ)がオーダーをヘルプしてくれて、ハモン・セラーノ+チーズ+トマト+オリープ&ビールのオーダーに成功。
地元の人の普段遣いの店なので味はそれほどでもないが、この違和感が楽しい。街を警備中のPoliciaも食べに来ることからも、ローカル度が高いことがうかがえる。今後はローカルだがより洗練されたハモンを探し求めてマドリッドを彷徨うことにしよう。
ゾルバはギリシャの小島の出身で、やたら人懐っこく誰かれとなくコミュニケーションを取りたがる。彼曰く、現在シドニー在住で、先月ロンドンに行く際、日本にストップオーバーし上野と京都と築地に行ったらしい。頼んでもいないのにその写真やギリシアの家族の写真を見せてくる。とりあえず楽しいので話に付き合う。途中マイケル・カコニヤスの話を出してもう人盛り上がりしようと思ったが、もし知っていたら更に話が長くなりそうなので、まだ初日だし今日のところはやめといた。お代は盛り合わせのプレート€10、生ビール€2.5なのでまあまあかなと。ハモンを頼むと基本的にどこもこれくらはする。
ところで伝票にはオリーブがついていない。去年のまっちゃんのブログによく登場していたが、あれはただなのか?韓国でいうところのキムチなのか?
0時過ぎに食事を終え、帰宿し就寝。