2011年10月4日火曜日

シカゴでのお部屋探し

Chicago Boothのtamです。
今回はシカゴでのお部屋探しについてご報告します。

シカゴは大都会なので、住まいを決める上での自由度が高いです。
しかし、それが逆に人々を惑わせ、苦しめることになります。

Boothは、シカゴのダウンタウンと、そこからバス、電車で30~40分程南に下ったHyde Parkエリアの二か所にキャンパスがあって、どちらでも同じ科目の授業が取れるので、住まいもダウンタウンかHyde Parkかのどちらかを選択します。

Boothの正規生のほとんどはダウンタウンに住んでいるようです。
しかし、両者の家賃は3倍以上の開きがあって当然ダウンタウンの方が高いです。
ですが、そのハードルをクリアすればこんな環境で生活できるのです!
 
(写真はイメージ)

で、自分はというと高い高いハードルを見た瞬間にすごすごとHyde Parkエリアに引っ込みました。
でも、家賃の安いHyde Parkでも部屋を探すのは一苦労でした。


シカゴ大学の留学生向けの学生寮であるInternational House (I-House)にすれば、楽に部屋を確保できるのですが、一番安い部屋は共同トイレ、共同シャワーなのに1学期間で$2,650も取られます。
しかも、部屋のタイプを指定しての入居申し込みが出来ないという訳のわからない制度。

Boothに来る他の国のIP生も毎年何人かはここに住むようですし、学部生やロースクールの人達もいるので、幅広いネットワーク作りには良い環境と言えます。
また、建物は古いですが大がかりな改装を済ませていて、立派な共同キッチンや、パーティー会場にもなるラウンジがあって、設備はそれなりにしっかりしています。

I-House外観
中庭
室内
しかし、学部生の時ならともかく、いい歳して寮の共同トイレ、共同シャワーというのは遠慮したかったので、ルームシェアを探すことにしました。
ルームシェアでも共同トイレ、共同シャワーには違いないのですが、シェアしている人数が全然違いますからね。


ルームシェアの形態として、寝室が二つあるアパートの1室をシェアするこじんまりしたのから、一軒家を5,6人でシェアするものまで色々あります。
ルームメイトは大体が学部生、大学院生で、こちらは既に誰かがいるところに入れてもらうことになります。

物件探しはインターネットの掲示板がちゃんとあって、シカゴ大学生の情報交換の場になっているuchi.marketplaceか、chicago.craigslistにルームメイト募集の情報が載っています。

ここで問題になるのがIP生の場合、滞在期間が3カ月ちょっとしかないということです。
ルームメイトを探す側としては、ルームメイトが見つからない期間は部屋の家賃を丸ごと自分で負担しないといけなくなるので、基本は長期で暮らす人を求めます。
ということは、IP生は基本的にルームメイトの選考対象外になってしまいます。


そんなIP生を救ってくれるのがsubletです。
sublet、つまり又貸しで、何かの理由(大体はその人も交換留学で海外に行く)で部屋を空ける時に、その期間だけ自分が借りている部屋を誰かに貸す訳です。

という訳で自分も、秋学期のsubletを見つけてはせっせとメールでコンタクトを取りました。
しかし、ここでまた問題が…

部屋探しをしている間、自分はシカゴで語学学校に通っていました。
語学学校の授業中は当然のことながら掲示板は見られません。
部屋探しは早い者勝ちなので、授業が終わった後に、「良いのを見つけた」と思っても先約ありになっていて、「その人が断ったらあなたに声をかけるね」となっても、最初の人が契約してしまいます。

コンタクトが取れればまだ良いですが、返事が返ってこないことも多々ありました。
そうこうしているうちに、語学学校に斡旋してもらった宿のチェックアウトの期日が迫ってきて、このままではホームレスになってしまう!という精神衛生上、非常によろしくない事態になってしまいました。
しかも、9月に入って新学期が近づくとsubletの募集が少なくなってしまいました。

これはマズイということで、それまでルームメイトの素性(極力大学院生を狙っていた)や、住所(学校に近くて買い物に便利なところ)を選り好みしていたのをやめて、subletに限らず手当たり次第にコンタクトを取り始めました。
そして、部屋探しを始めてから3週間経ってようやく部屋を確保できました。


結果としてsubletではなく、アパートのオーナーさんが、所有しているアパートの2LDKに自分で住んでいて、そこをシェアしてもらうという形になりました。

オーナーさんも本当は長期のルームメイトを探していたのですが、困っている日本人の留学生を快
く迎え入れてくれました。

しかも、寝具やタオルも用意してくれて、寝室には机が無いので、リビングにある机を専用の勉強机として提供してくれるというとても優しい人で、部屋探しは苦労しましたが、最終的に良い人に巡り合えて本当に良かったです。


リビング
寝室

リビングのインテリアが雰囲気があって気に入っています。
日中の授業の無い時間帯は、オーナーさんの飼い犬が寝ているリビングでせっせと勉強に励んでいます。


長々と書いてしまいましたが、来年シカゴに行かれる方に伝える部屋探しの教訓をまとめます。

●まず予算を決めて、ダウンタウンかHyde Parkかを早く決める。
(自分は未練がましくダウンタウンで掘り出し物を探したりして時間を無駄にしました。)

●ルームシェアを探すなら、なるべく早めにシカゴ入りして部屋探しをする。
(ルームシェアで日本からメールだけで決めるのは無謀。一度は周辺環境と部屋を見る必要あり。)

●部屋探しは縁。理想と違ってもそこそこの物件があったらさっと決める。さもないと…


ちなみに、M32でシカゴに来られた方は、シカゴに着いたその日に最高の物件に巡り合って、ダウンタウンライフを満喫されたそうです。
お部屋探しは運次第です。
自分は序盤戦は運を味方にできず、労力もかかって辛かったですが、終わってみれば良い思い出です。
そして、住めば都ですからね。


予算が潤沢だし、部屋探しで苦労したくない、という人は、ダウンタウンかHyde Parkの高級マンションの一室を、日本からメールのやり取りだけで借りてしまうということもできるので、詳細は経験者のRさんに訊いてみてください。

4 件のコメント:

  1. (写真はイメージ)ですね!
    でも田村さんが見つけたとこも全然よさげじゃないですか。
    ちなみにおいくら万ドルなんですか?差し支えなければ。。来年のIP生のためにも、、、てか。
    るり子嬢とは離別したんですか?

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  2. イメージ映像に一瞬び驚きました!田村さんのお部屋、犬付きうらやましい!!家問題は決まるまで結構ストレスになりますから決まって本当に良かったですね。。。

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  3. > Noriさん
    ダウンタウンのハードルの高さについてはRさんの投稿を待とうかと。
    そして、金の切れ目は縁の切れ目という言葉は本当ですよ。
    金を払えないと分かったらゴミのように捨てられましたよ…

    > ankoroさん
    犬良いでしょ。
    でも、こっちの人は嫌がる人が多いみたい。
    確かに毛が散ったりして部屋は汚れるんだけどね。
    ankoroさんはパリへの移住はどうするの?

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  4. (写真はイメージ)って笑えますね。
    でも青い壁のお部屋も素敵ですけど、tamさんのお部屋も黄色い壁が素敵です^^家探し、超重要ですよね~。。。3、4ヶ月という微妙な期間がまた家探しの難易度を上げますね。

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